農機具メーカーのタイガーカワシマは、主にお米の選別機・計量機・温湯消毒機・芽出し機等の農業機械を製造しています。

研究開発

当社の歴史は技術開発の努力の歴史でもあります。
「豊かな農業への提案者でありたい」という理念を具現化する技術力の高さには定評があり、
独創的な商品開発と数々の特許出願等によって確立されています。
これらの蓄積された技術力を生かし、新たな製品を開発して行きたいと考えています。

農薬に頼らない温湯浸法

バカ苗病を除く病害種子は、比重1.13以上の厳重な比重選を行うことにより、ほとんど取り除くことができます。農薬に頼る必要はありません。
さらに、農薬を使わずにバカ苗病を抑えるには、「温湯浸法」が有効です。
「温湯浸法」は、バカ苗病に限らず、各種病害にも防除効果を発揮し、薬剤処理と同等かそれ以上の効果が認められています。
しかも、この温度帯で発芽抑制物質(アブシジン酸)が不活性化するため、発芽率・発芽揃いが改善されます。

 

温湯浸法を行うには正確な温度管理が必要です

温湯浸法を確実に行うには、水温を正確に保ち、種モミの中心部まで均一に温度を上げなければなりません。
「湯芽工房」は従来の催芽機を改良し、水温を60℃まで上げることができ、微妙な温度管理は感度の高いセンサーで温度差を±0.5℃に維持できます。
しかも、温湯噴射装置の働きで、種モミの中心部まで均一に温度が上がります。殺菌された種モミは、同じ容器で浸種から催芽までおこなうことができるので、種子伝染性病害防除作業を効率的に行うことができます。

 

食の安心・安全を考えた環境に優しい、こんにゃく種芋(生子)消毒!

こんにゃくでは種芋伝染する重要病害虫が多く、無病の種芋の確保は最も基本的条件となります。
これまで薬剤を中心とした防除が実施されてきましたが、近年、薬剤耐性菌の出現などにより、防除効果が低下する事例が発生しています。また、適用農薬のない病害虫もあることから、種芋を無病化する新たな防除技術の開発が必要となってきました。

当社では平成17年度より、群馬県農業技術センターと共同開発を進め、農薬を使わずに種芋(生子)を消毒する方法(温湯消毒)を実用化しました。この技術は、1度に最大約100kg(あかぎおおだま棒状生子の場合)の処理が可能で、50℃のお湯に所定時間種芋(生子)を浸すことで、種芋伝染する病害虫を同時に防除でき、農薬使用と同等の防除効果を得ることができます。栗の温湯消毒装置

 

臭化メチル消毒代替法としてのクリシギゾウムシ温湯殺虫

人と環境にやさしい、新しい栗の温湯消毒技術

私たちは、モントリオール議定書でオゾン層破壊物質に指定された「臭化メチル」による消毒の代替技術として、「栗の温湯消毒装置」を兵庫県立農林水産技術総合センターと共同開発致しました。
温湯処理により、栗の実に必ず寄生するクリシギゾウムシやクリミガの殺虫、炭疽(たんそ)病の殺菌を行います。
全く農薬を使わないこの方法は、栗を生産する農家に、安全なばかりではなく、オゾン層を破壊する臭化メチルを大気に拡散しませんので、大切な私たちの地球環境保全に役立ちます。
ささやかな貢献ですが、私たちは1歩ずつ、人と環境に優しい技術の前進に貢献して参ります。
新たな温湯処理技術に注目下さい。

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